というような話を紹介すると、宮崎容疑者ばりに筆者の顔面にストレートパンチを繰り出したい衝動にかられるBMWオーナーもたくさんいらっしゃるだろう。
「こんなデタラメな調査を信じられるか! 大方、BMWをおとしめたいライバルメーカーのネガキャンだろ」なんて感じで、耳を塞いでしまう人も少なくないかもしれない。
ただ、一方で、BMWのハンドルを握ることが、果たしてドライバーの心と体にどんな影響があるのかを考えていくと、そこまでのヨタ話ではない。というか、しっくりくるような話なのだ。
「駆け抜ける喜び」というキャッチコピーからも分かるように、BMWの強みといえば、抜群の高速安定性と軽快なハンドリングである。要は、BMW乗りとは基本的に「走り」に魅了されている人たちなのだ。
では、このような人たちがBMW X5のような高級SUVのハンドルを握るとどうなるかというと、より男らしく、より攻撃性が高くなる可能性がある。
なぜそんなことが言えるのかというと、高級スポーツカーに乗ったドライバーの男性ホルモンが急激に上昇することが証明されているからだ。
有名な研究なので、ご存じの方も多いと思うが、旧タイプのファミリーカー(トヨタ カムリ・ワゴン2000)で市内を1時間ほどドライブした場合と、最新のスポーツカー(ポルシェ911カレラ4Sカブリオレ2006)で同じようにドライブした場合では、後者のほうが男性ホルモンの一種、テストステロンの数値がグーンと上がる、ということがカナダの研究で分かっている。
「ポルシェを乗り回すという派手な消費行動がきっかけになって社会的なステータスが変動、テストステロンが上昇する」(ヨミドクター 2013年7月16日)というのだ。
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