サントリービールは10月21日から、第3のビール「金麦」ブランドを対象に、日清のチキンラーメンとコラボしたプロモーションを開始する。
キャンペーン名は「チ金麦鍋」。10月に予定される消費増税に合わせ、内食需要が高まると見込み、市場の活性化を図る狙いだ。
チ金麦鍋キャンペーンは、18年も実施。テレビCMやWeb動画、SNSなどを中心に活動を行った。中でも、キャンペーン誕生の裏側を描いた動画「誕生秘話」は500万回以上も視聴されるなど、大きな反響を呼んだ。
お客からの継続の要望も多く、2年連続でキャンペーンを行うことを決定。今年は、2社が共同で開発した「チ金麦鍋専用チキンラーメン」を付属した金麦パックを販売。専用チキンラーメンでは、味の濃い鍋にも合うように通常のチキンラーメンよりも塩分を少なくし、また、シメなどに食べられることを想定して量をやや少なめにする。昨年は通常のチキンラーメンを付属したが、より鍋と金麦に合うチキンラーメンを投入することで、同社の注力する「食卓に合う金麦」のイメージ戦略をさらに強化する形だ。
金麦ブランドは、19年1-6月期に、上半期として過去最高となる1818万ケース(前年比111%)を販売。広報担当者によると、「『食卓に合う』という点が評価されている」という。
金麦の発売以降、お客のニーズを分析する中で「食卓で乾杯するときに幸せを感じる」お客が多いと判明。そこから、食卓に合う商品として価値を高めるプロモーションを行ってきた。
また、金麦ブランドでの商品展開も目立つ。「金麦の発売から10年以上が経過して、『質が高い』『品が良い』『食卓に合う』というイメージが非常に強固になってきた」(担当者)ことや、食卓の多様性を鑑み、「金麦<ゴールド・ラガー>」や「金麦<糖質75%オフ>」を同ブランドで展開。「今後に見込まれる酒税改正により、ビールと価格帯が近くなった際にも、ブランドイメージをより強化し、競合優位性を高めていきたい」(担当者)としている。
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