「やよい軒」「ほっともっと」運営会社のプレナス 大戸屋・コンビニとの“死闘”の行方長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/6 ページ)

» 2019年09月10日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

ほっともっとグリルに行ってみた

 ほっともっとグリルは、2018年12月にオープンした小竹向原駅前店(東京都板橋区)が1号店である。19年2月には、梅屋敷店(東京都大田区)と世田谷三宿店(東京都世田谷区)が立て続けにオープン。これらが好評だったので、急速に拡大している状況だ。

 ほっともっとグリルの店に行くと、木材をベースに黒で「Hotto Motto grill」と描かれた看板を目にする。看板の左側には、フライパンに目玉焼きが乗ったオブジェがある。白をベースに赤で「Hotto Motto」と描かれた従来店の看板と比べると、落ち着いたカフェっぽい雰囲気だ。

 店舗は、従来のほっともっとの2倍以上の面積がある印象。店内は広々としていて、厨房もその分広く、スッキリしたスタイリッシュなデザイン。イートインスペースを備えた店もある。例えば、三鷹駅北口店(東京都武蔵野市)は20席ほどのイートインを有している。

 メニューは券売機で購入。店員がその場でスチームオーブンを駆使して調理し、出来立てを提供している。この出来立てを出すというのがポイントだ。コンビニの電子レンジであたためる弁当と差別化するため、質で差をつけようというわけだ。

photo ほっともっとグリルの外観

看板商品は?

 看板のグリル弁当は「グリルハンバーグステーキ」が3種類。デミ(デミグラスソース)とおろしポン酢がおかず単品690円、4種のチーズが750円である。

 「グリルチキン」は全ておかず単品690円。ももは「塩」「テリヤキ」「塩&テリヤキ」の3種。むねは、「塩&サルサ」の1種類となっている。

 スチームオーブンでは、120〜400度までコントロールできる加熱水蒸気を利用。外はこんがり、中はふんわりと焼き上げ、しかもうまみや栄養は逃さずに余分な脂はしっかりカットする。ワイルドなのにヘルシーな料理を提案している。

 また、数種類の野菜を焼き上げたグリル野菜入りの弁当を重点的に売っており、現代人が不足しがちな緑黄色野菜がしっかりとれることをアピール。

 セットメニューやサイドメニューとして、蒸し鶏やキヌアをトッピングしたカラフルなカップサラダを提案。ドレッシングは「チーズ&オリーブオイル」と「アマニ油入り和風」から選べる。

 ご飯は、「金芽ごはん」か「もち麦入り金芽ごはん」が選べる。後者は金芽ごはんに国産もち麦をブレンドしたもので、もちもちでぷちぷちな食感が楽しめる。なお、金芽ごはんは、通常の精米では取り除かれる糊粉層を特殊な技術で残しており、玄米のような性質を持ちながら白米のおいしさを味わえる。無洗米なので、とぎ汁による水質汚染を抑え、店員の米をとぐ手間も省けるメリットがある。

 ライスセットはS、M、Lと3種類あり、金芽ごはんではそれぞれ80円、100円、150円。もち麦入り金芽ごはんは110円、130円、180円。

 なお、ほっともっとの従来店とやよい軒でも、金芽ごはんやもち麦入り金芽ごはんが導入されている。もち麦入り金芽ごはんは、「十六穀米」からの変更である。

photo グリルハンバーグステーキ(デミ)ともち麦入り金芽ごはん(S)
photo ほっともっとグリルのサラダ・スープセット(彩野菜・あおさ味噌汁)350円

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