sharekuraの事業モデルは、マンションのデベロッパーと連携し、新築マンションを販売する際に購入者に契約してもらうというものだ。新築マンションの収納スペースは減少しているが、同社のサービスを使ってもらうことで収納スペースを補うことができる。既に大手デベロッパー20社のうち10社とは契約が進んでおり、マンションの購入予定者に案内したところ、「かなり高い率で実際に契約してもらっている」(内山氏)という。
マンション単位で契約者を募ることで、別のメリットもある。sharekuraでは、自社でトラックをチャーターし、提携マンションを定期的に周回することで、取り出しの送料を無料にするサービスを進めている。周回頻度は月に1回程度だが、急ぎでなければ月額保管料だけで荷物を預けることができる。
ちょっとユニークなのは、9月から開始したゴルフバックやスキー、スノーボードなどの預け入れだ。こちらは、倉庫から直接ゴルフ場やスキー場に発送が可能。使い終わったら、また倉庫に直接返送する。大型のかさばる荷物を、使いたいときだけ使いたいところで利用できるサービスだ。
競合他社との差別化としては、「荷物を、自宅で保管するのと同じように使えるようにしたい」と内山氏は言う。季節によって使わない洋服を預けるニーズには、各社が対応しているが、そのほかの捨てたくはないがかさばる荷物を、自宅と同じように保管できることを目指す。「着物や布団、五月人形などを預かってほしいという声をもらうことがある」(内山氏)
そのために、荷物の保管状態には気を使う。「壊してしまったら補償はこちらがする。事業者として責任をもって管理する」と内山氏。
「洋服を預かったらたたんで、薄いビニールに個別に包んで保管している。せっかく捨てずに取っておくものなので、お返ししたときにすぐに気持ちよく使ってもらえる価値を提供したい」
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