電通が行った調査で、10月以降、生活者の7割でキャッシュレス決済の頻度が増えたことが分かった。その理由として、「政府のキャッシュレス還元施策を受けたいから」が最も多く、しっかりと効果を上げている。
この調査は11月16〜17日にかけて、10月以降のキャッシュレス決済に関する変化をたずねたもの。現金しか使わない人たちがキャッシュレスに移行した比率は大きくはないが、キャッシュレスの頻度は増加している。
理由の2位は「決済会社のキャンペーンや特典が魅力的だったから」となっており、政府の還元策と合わせて「お得」が利用者の動機の中心だ。しかし、3位には「レジでの決済スピードが早いから」、4位に「使えるお店が増えたから」が入り、利便性を評価する声も増加した。
きっかけは政府や決済会社のキャンペーンのようだが、還元策終了後も「継続してキャッシュレスを使い続ける」と回答した人は8割におよび、継続利用意向が高いことも分かった。
またキャッシュレス決済に対応した中小事業者に対するアンケートでは、10月以降に最も増えた決済手段として56%が「スマホ決済」と答えており、PayPayやメルペイなどのQRコード決済がけん引役になっているようだ。
本調査は全国20〜69歳の男女500名にインターネット調査として行われた。同じく中小事業者への調査対象人数は335名だった。
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