近年、ソウルフード「チキン」を巡って、沖縄では“チキン戦争”が繰り広げられている。
まず、ファストフード店。ケンタッキーはもちろん、モスバーガーの「モスチキン」も存在感大。
次にコンビニエンスストア。2000年、ファミリーマートが沖縄で販売をスタートした「ファミチキ」、ローソンも「Lチキ」、今年の2019年に沖縄に進出したセブン―イレブンもレジ横に「ななチキ」を展開中。
ニンニクたっぷりの鶏の丸焼きも根強い。ジミーをはじめ、ブエノチキン、リィコーチキン、こけこっこハウス、ガーリックハウス、チキンハウスなどがあり、クリスマス時期になると予約が殺到。
いなり寿司とセットの持ち帰りのチキンも人気で、普段から行列ができる老舗の丸一食品をはじめ、新星「オイナリアン」もある。
スーパーの総菜チキンも好調だ。フレッシュプラザ・ユニオンは2016年4月に独自ブランド「ですからチキン」を売り出し、ブランド前と比べて初年度の販売量は1.8倍。タウンプラザかねひでは油で揚げない「スマイルチキン」が、イオン琉球もスパイシーな味付けチキンなどが好調。サンエーは2017年に「サンチキ」を発売し、テレビCMも展開したところ、売上げは2倍になった。
それなのに、総務省統計局が実施する「家計調査」で鶏肉の消費量は全国44位。2016〜18年の3年間の平均は1万2735グラムで、全国平均の1万6474グラムを下回っている。なぜか。
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