ファミマが「第2回うまいパン決定戦」を開催 山パンがむき出しにした「全国制覇」の野望フードロス対策にも効果あり(1/3 ページ)

» 2020年01月17日 16時10分 公開
[昆清徳ITmedia]

 ファミリーマートは1月21日〜2月10日までの期間限定で「第2回うまいパン決定戦」を全国の店舗で開催する。

 うまいパン決定戦は、パンメーカー9社が1つのテーマに沿ったオリジナルパンを開発し、その人気を競うもの。全国を5つのブロック(「北海道」「東北」「関東・甲信越・福島」「関西・東海・北陸・中国・四国」「九州」)に分けて、各エリアでの1位を販売金額とTwitterの投票で決める。

第1回のテーマ食材はフルーツだった

 出場する9社は伊藤製パン(さいたま市)、神戸屋(大阪市)、札幌パリ(札幌市)、敷島製パン(名古屋市)、白石食品工業(盛岡市)、日糧製パン(札幌市)、フジパン(名古屋市)、山崎製パン(東京都千代田区)、リョーユーパン(福岡県大野城市)だ。

 2018年に開催された第1回決定戦のテーマ食材はフルーツで、北海道、東北、九州の3ブロックで優勝したのは山崎製パン。関東・甲信越・福島、関西・東海・北陸・四国の2ブロックで優勝したのは神戸屋だった。

第1回大会で優勝した山崎製パン
第1回大会で優勝した神戸屋

 なぜ、パンのためにわざわざ大々的なイベントを開催するのか。木下紀之氏(商品・物流・品質管理本部 デリカ食品部 部長)によると、おにぎりや弁当といった中食分野において、パンの売り上げ構成比は約18%と最も高い。しかも、他の食品と比べて日持ちするため、廃棄率が低いという特徴がある。廃棄ロスが少ないので、加盟店利益も高い。ファミマの澤田貴司社長は「コンビニの競争環境が厳しくなる中で、加盟店の利益が出にくくなっている。フードロス対策に役立つパンの強化は大きな意義がある」と語った。

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