米国でのビールの販売量は、過去連続して減少傾向にある。17年には1.1%減少、18年には1.5%減少した。そして19年には、ビールの販売量が2.3%も減少している。最も影響を受けているのは、国産ビールで3.6%の減少となった。その一方で、ノンアルコールや低アルコールビールは、6.6%増加している。
減少し続けるビールの埋め合わせとなっているのが、ノンアルコールや低アルコールビールの売り上げだ。業界の予測では、18年から22年の間に32%のビジネス成長が見込まれている。
ちなみに、ノンアルコールビールとは、アルコール度数が0.5%以下のビールになる。ノンアルコールビールの製造は、通常のビールより手間とコストがかかる。初期のころに出回っていたノンアルコールビールは、苦味があり消費者にウケなかったが、近年は味が改良されより受け入れられやすくなっている。
1920年に酒類の製造販売を禁止した、禁酒法時代からノンアルコールビールが作られるようになった。それから100年経った今、違った形でノンアルコールビールが脚光を浴びているのは非常に興味深い。
そしてこうした「ドライジャニュアリー」「ソバーキュリアス」といったトレンドは、年々、アルコールの消費量が減少している日本にもムーブメントとして到来するかもしれない。
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