新型コロナウイルス発生で激震のクルーズ業界 日本に寄港する各社の対応は?クルーズ市場最前線(3/3 ページ)

» 2020年02月05日 11時38分 公開
[長浜和也ITmedia]
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ゲンティンクルーズライン

系列のドリームクルーズに所属する「ワールド ドリーム」はシンガポール発着の週末クルーズで日本からの利用者も多い

 上船前に全ての乗員、船客に対して、健康状態などを確認する問診票の提出を義務付けている。また、上船時には体温チェックと身体スクリーニングを実施する。この段階で発熱を確認した船客に対しては上船を断るとしている。

 船体内部においては、船内全域で清掃、洗浄、消毒を徹底するとともに船客、乗員に対して定期的かつ適切な手洗いの実施を求める。また、船内各所に用意した消毒剤の使用も呼び掛けている。なお、乗員はマスクを着用して業務に当たっている。

 船内で発症者が確認されたときは、該当船客の他、濃厚接触者も含めて隔離し、客室も洗浄を実施する。

 以上の対策や方針についてはFacebookのゲンティンクルーズライン公式アカウントでも案内を掲示している(英文)。

 ゲンティンクルーズラインでは、所属する全ての客船において、新型コロナウイルス発生直後から、各現地当局や関係機関と緊密に連携をとりながら、公式の最新情報をもとに予防措置を実施している。

 今後も各国政府による渡航規制方針に基づき、乗船客のガイドラインをさらに改定する予定という。現時点では、国籍を問わず全ての中華人民共和国旅券保持者および過去14日間に中国本土への渡航歴がある人は、シンガポールとオーストラリアを母港とする客船への乗船を断っている。

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