系列のドリームクルーズに所属する「ワールド ドリーム」はシンガポール発着の週末クルーズで日本からの利用者も多い
上船前に全ての乗員、船客に対して、健康状態などを確認する問診票の提出を義務付けている。また、上船時には体温チェックと身体スクリーニングを実施する。この段階で発熱を確認した船客に対しては上船を断るとしている。
船体内部においては、船内全域で清掃、洗浄、消毒を徹底するとともに船客、乗員に対して定期的かつ適切な手洗いの実施を求める。また、船内各所に用意した消毒剤の使用も呼び掛けている。なお、乗員はマスクを着用して業務に当たっている。
船内で発症者が確認されたときは、該当船客の他、濃厚接触者も含めて隔離し、客室も洗浄を実施する。
以上の対策や方針についてはFacebookのゲンティンクルーズライン公式アカウントでも案内を掲示している(英文)。
ゲンティンクルーズラインでは、所属する全ての客船において、新型コロナウイルス発生直後から、各現地当局や関係機関と緊密に連携をとりながら、公式の最新情報をもとに予防措置を実施している。
今後も各国政府による渡航規制方針に基づき、乗船客のガイドラインをさらに改定する予定という。現時点では、国籍を問わず全ての中華人民共和国旅券保持者および過去14日間に中国本土への渡航歴がある人は、シンガポールとオーストラリアを母港とする客船への乗船を断っている。
- 寄港誘致反対の根拠「クルーズに“着地型観光”は入り込めない」は本当か
クルーズ寄港誘致に対して「観光地域の利益はわずかしかない」という批判がある。しかし、こうした観光業界の構造的問題を解決すべく、着地型観光に対する関心が近年になって高まっているのも事実だ。
- 奄美大島クルーズ誘致計画はなぜ挫折したのか
国土交通省が「島国日本」の魅力を訴求できる離島を寄港地として支援すべく、開発のモデルケースとして調査を実施した奄美大島。一時は大型客船の寄港誘致計画が持ち上がったものの、2019年8月に計画が撤回された。奄美大島のクルーズ船寄港誘致はなぜ挫折したのか。客船寄港誘致の問題点を冷静に考える。
- クルーズ船が寄港しても地域振興に貢献しない、は本当か
日本のクルーズ市場が拡大するにつれて、クルーズ船がもたらす寄港地への経済効果を疑う意見が目立つようになったが、その主張はそもそも本当だろうか。
- いまなぜ増える海外客船の日本発着クルーズ
2017年から急激に数を増やしている日本人のクルーズ利用者数。その大きな要因となっているのが海外船会社による日本発着クルーズの増加だ。日本クルーズ市場になぜ注力するのか。キュナード・ラインとコスタクルーズ、そしてクルーズプラネットに聞く。
- 横須賀「軍港めぐり」の乗客が、どんどん増えている理由
横須賀湾に停泊する米海軍の艦船――。潜水艦、護衛艦、空母などを見ることができるツアー「軍港めぐり」の乗客数が伸びている。なぜ人気を集めているのかというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.