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日本の自販機、外国人の約9割が訪日中に利用。残り1割はどうしたら使ってくれるのか、調査で判明中韓米、3カ国からの観光客に調査

» 2020年02月10日 18時20分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]

 JR東日本ウォータービジネスは2月10日、訪日外国人を対象にした自動販売機利用に関する調査結果を発表した。

訪日外国人、日本の自販機をどのように感じている?(画像はイメージ、出所:ゲッティイメージズ)

 路上や駅構内など、あらゆる場所に設置されている自動販売機。日本を訪れた外国人たちはどのように利用し、またどのような点に不便を感じているのだろうか。調査結果によると、日本滞在中に自動販売機で飲料を購入したことがある外国人は、全体の93.7%に上った。そのうち、「日本の自動販売機について、満足度を教えてください」という質問に対して「満足している」と回答した人は97.6%。訪日したほとんどの外国人が自販機を使用しており、またその満足度もかなり高いことが分かった。

9割以上の訪日外国人、自販機に満足(出所:JR東日本ウォータービジネス調査)

 「自動販売機で飲料を購入したときに、使用方法が難しいと感じたことはありますか」という質問に対して「感じた」と答えた割合は、米国からの旅行者が最も高く31.5%だった。中国は28.7%、韓国は25.1%。

3割ほどの訪日外国人が、自動販売機での購入に難しさを感じた(出所:JR東日本ウォータービジネス調査)

 分かりにくさを感じた人は、どのような点にハードルを感じたのだろうか。中国からの観光客が最も多く挙げたのが「支払い方法」で38.9%だった。次いで「飲料の選択方法」(25.9%)、「飲料の種類」(16.7%)。米韓からの旅行者は、ともに「飲料の種類」を最も多く回答した。韓国が31.8%、米国が31.0%。

自動販売機で難しさを感じた箇所(出所:JR東日本ウォータービジネス調査)

 では、日本に滞在している期間に自動販売機を使わなかった外国人は、どこを改善すれば使ってくれるようになるのか。「どのようなきっかけがあれば日本の自動販売機で飲料を購入したいと思いますか」に対し、中国、米国の観光客からは「支払い方法が分かりやすかったら」の回答が最も多く、それぞれ72.7%と85.7%。なお、中国は同率で「操作方法が分かりやすかったら」という回答も並んだ。一方、韓国の観光客からは「限定の飲料が買えたら」という回答が最も多く57.9%。中国、米国と異なり、韓国からの観光客は商品そのものに対する興味、関心が強いようだ。

自動販売機を使わなかった人たちの意見(出所:JR東日本ウォータービジネス調査)

 調査は2020年1月、過去3年以内に訪日経験のある訪日外国人600人を対象に、インターネット上で実施した。

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