せっかく新卒を採用しても、3割が3年で退職してしまう――。厚生労働省が毎年発表する「新規学卒者の離職状況」によると、そんなデータが明らかになっている。この傾向は、ここ数年に限ったことではなく、30年ほど続いている。よく、「最近の若い者は……」などといわれるが、こと「若手の離職」に関しては昔も今も、そう変わらないようだ。
しかし、30年前とは違い昨今は人手不足。少子高齢化も進み、若手人材の数はどんどんと減少している。そんな中、やっとの思いで採用した人材が退職してしまうのはなぜなのか。20代の若手人材をメインターゲットに、人材紹介事業を営むUZUZ(東京都新宿区)は1月29日、「第二新卒向け転職活動意識調査」の結果を発表した。
第二新卒として転職活動している人に対し、「退職の理由」の上位3つを答えてもらったところ、「1位」として最も多く回答があったのが「仕事が自分に合わなかった」(20.84%)だった。次いで「キャリアアップができなかった」(12.43%)、「労働時間が長かった」(10.90%)が挙がった。
一方で、「入社時の志望度はどのくらいでしたか?」と聞いたところ、「高かった」という回答が最も多く、全体の55.45%が答えた。「とても高かった」(16.44%)と合わせると、7割超の人がおおむね志望していた企業に入社している。この結果を踏まえると、採用時のミスマッチが若手人材の退職につながりやすいといえる。
「退職したのはどちらに原因があったと感じますか?」に対しては、「ある程度自分にあった」(39.39%)、「自分にあった」(23.52%)と、半数以上が自分の責任だと捉えている。
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