ほとんどの素人面接官は、決してハラスメントや就活生の弱みにつけ込んで己の欲望を満たそうという意図ではなく、むしろアイスブレイクや場を和ませようという意図から、こうしたNG質問をしてしまうのです。もしこんな質問を学生にぶつければ、たちまちネットの就活情報交換掲示板などに「○○株式会社の面接でハラスメントされた!」と書き込まれるのではないでしょうか。
ハラスメント問題と同じく「そんなつもりではなかった」という言い訳など通る訳がなく、善意であってもハラスメントは完全に成立してしまいます。就活ハラスメントは、被害者の学生に深い傷を残すだけでなく、発覚すれば企業そのものが著しいダメージを負うものです。人事部門が事前にしっかり面接官をトレーニングしておかないと、こうしたコーポレートブランドに甚大な影響を与えるリスクが野放しになるということが、この先就活本番では大きな課題となることをぜひ自覚してください。(増沢 隆太)
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