お墓の情報サイト「いいお墓」を運営する鎌倉新書(東京都中央区)はこのほど、2019年版「お墓の消費者全国実態調査」の結果を発表した。今回で11回目で、購入したお墓の種類や、購入金額などを調査するもの。
調査結果によると、購入したお墓の種類については「樹木葬」がトップで全体の41.5%が答えた。18年の前回調査では、「一般墓」が41.2%でトップだったが、1年で順位が逆転した。鎌倉新書によると、調査を開始した10年時点では、「一般墓」の回答率は約9割。10年間で、お墓に対する消費者の嗜好が大きく変わった結果となった。
なお、樹木葬と答えた人のうち、最も多かったのが「庭園タイプ」で59.6%だった。シンボルツリーや花木を植えるなど、ガーデニングが施されているタイプ。2位は「公園タイプ」(25.9%)、3位は「里山」タイプ(4.1%)で、前回調査と順位に変動がなかった。
お墓の平均購入価格は、「一般墓」のみ前回調査から上昇した。一般墓は、前回調査時の154万円から20万円ほど上昇し、約176万円。鎌倉新書は一般墓が値上がりした要因について、地価の高騰による永代使用料の値上がりなどを挙げた。
「樹木葬」「納骨堂」は前回調査から値下がりした。ともに前回調査から5万円ほど下がり、樹木葬は約68万円、納骨堂は約87万円だった。この2つが値下がりした要因については、需要が高まることで業者間の価格競争が生まれている可能性を挙げた。
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