Dr.ストレッチ加盟店「残業代なんて出すわけがない」は元従業員による改竄と発表 それでも残る3つの疑問続報・Dr.ストレッチ(1/2 ページ)

» 2020年03月12日 16時07分 公開
[ITmedia]

 ストレッチ専門店「Dr.ストレッチ」のフランチャイズ店舗運営などを行う会社「つながり」(東京都世田谷区)が求人サイトに「残業したくないとか勉強不足。残業代なんて出すわけがありません」「有休消化なんて周りのこと考えたら使えないはずです。稼いでから言えって話」(いずれも原文ママ)といった内容を掲載し(現在は削除)、話題となっている件で進展があった。

 3月11日夜、Dr.ストレッチ運営元のフュービック(東京都新宿区)が、公式Webサイト上で「フランチャイズ加盟店が管理する求人サイトの一部内容において不適切な表現が掲載されてしまった件について」というメッセージを代表取締役名義で発表。問題発覚の経緯や調査結果を記載している。

Dr.ストレッチ運営元のフュービックがメッセージを発表(出所:フュービック公式Webサイト)

 メッセージによると、つながりの元従業員によって求人サイトの書き換えがなされた。元従業員は2019年12月下旬から、つながり幹部の役職を実在しない「Dr.ストレッチ執行役員」に変更し、嫌がらせを目的に「残業代は払わない」などの虚偽メッセージを掲載。募集給与も、東京都の最低賃金(時給1013円)を下回る「1000円」に書き換えられたという。

3月11日にフュービックがDr.ストレッチ公式Webサイトで発表した内容(1)

 さらに、元従業員は退職後も「同社(編集部注:「つながり」を指す)幹部が『新型コロナだって体調管理ができていない証拠』等と述べたかのような事実無根のメッセージの記載を行うなどして、同社への嫌がらせを目的とした改竄(かいざん)を継続した」。

 元つながり従業員は、会社に在職中は求人サイトのアカウント管理を担当しており、退職後もパスワード変更を行っていなかったため、不正アクセスがあったと結論付けている。フュービックは既に元つながり従業員を特定し、面談。元つながり従業員はまだ若く、真摯(しんし)に謝罪していることから、今後のことを考えてフュービックが法的措置を執ることは控えるというが、つながりからは民事及び刑事での責任追及を行う予定であるという。

3月11日にフュービックがDr.ストレッチ公式Webサイトで発表した内容(2)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.