今回のメッセージ内容には、いくつかの疑問が残る。まず1つが、「問題発覚のタイミング」だ。メッセージでは、求人サイトの改ざん開始時期を「19年12月下旬」と記載している。それならば、なぜそのタイミングで気付けなかったのか。「残業代なんて出すわけがありません」といった内容や、最低賃金を下回る給与での募集は、ともすれば違法な内容である。早急な対応が必要であるにもかかわらず、数カ月が経過してから発覚したのはなぜなのか。
また、10日にフュービックが発表した内容では、「第三者により令和2年3月9日22時頃に悪質な改ざんが行われており、事実無根の内容が明記されていたことが確認されました」とある。文章の読み方によっては、「令和2年3月9日22時頃」に改ざんを確認したのか、それとも当該日時に改ざんがあったのか、2通りの解釈ができる。もし後者の場合には、11日に発表した内容との整合性が問われる。
疑問の2点目が、「従業員の待遇」だ。19年12月から訂正せずに最低賃金を下回る募集をしていた場合、既に採用があった可能性もある。その場合、従業員の時給はいくらなのか。また、残業代や有給休暇について実際はどういった運用をしているのか。
3点目が、「個人情報の扱い」だ。求人サイトに不正アクセスがあったのであれば、当然、求職者の情報にもアクセスできる状態だったはず。11日のメッセージでは、Dr.ストレッチ直営店では個人情報に関して適切な管理・運用をしており、加盟店でも「同様の体制づくりを加盟店にも義務付け」るとあったが、今回の情報流出に関する言及はなかった。求人サイト記載情報の改ざんだけでなく、個人情報の流出はなかったのか。
ITmedia ビジネスオンライン編集部は、これらの事実確認を行うため11日午前に複数回、つながりに電話したが応答なし。運営元のフュービックにも電話したが、「問い合わせはつながりにしてほしい」という返答だった。12日午後3時時点で、まだつながりに電話はつながらない。
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