荒波市場に船出、長期投資での強み見せるか ゴーゴー・バランス 5.5倍の狙いを聞く(4/4 ページ)

» 2020年03月25日 07時55分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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――コロナショックによって、直近の基準価格高値から大きく下げている。見方によっては米国株価指数よりも下げが大きい。

有賀 3倍3分法ファンドもゴーゴー・バランスも、株式と先進国国債(先物)の逆相関に期待して設計している。一方で、金利の引き上げをきっかけとして株式市場が下落するような場合や、今回のように株式市場の下落時に合わせて国債の供給増(増発)が予想される局面では、短期的に同じ方向に動く場合もある。

 それでも、3倍3分法では運用額が巨大な割に、短期的な解約が少なく、持っていただいているありがたい状況だ。

 この相場になっても、究極の分散投資を目指している。株式REITと、債券と金がそれぞれの天秤(てんびん)に乗っている感じ。それぞれが打ち消し合う期待だ。3倍3分法もゴーゴー・バランスも、積立投資や長期投資をイメージして設計してきている。リスクを取れる、取り続けられる、引き受けられる投資家には、長期投資の対象として見ていただきたい。

2月28日時点でのゴーゴー・バランスの基準価格推移。6.4%ほど下落したが、株式とREITの損失を、債券と金が上昇してカバーしていた(日興AM資料より)
しかしその後9日前後から始まった、全資産が売られて米ドルに替えられるという状況の中で、当初1万円の基準価格は5997円と約40%下落するという厳しい状況になっている。同期間、米株価指数S&P500は約31%下落した(日興AM資料より)
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