荒波市場に船出、長期投資での強み見せるか ゴーゴー・バランス 5.5倍の狙いを聞く(3/4 ページ)

» 2020年03月25日 07時55分 公開
[斎藤健二ITmedia]

――株式や債券の国際分散について、3倍3分法では投資先の地域の比率を同率にした。ゴーゴー・バランスでは比率を変えている。

有賀 債券でいうと、3倍3分法では日本、米国、ドイツ、英国、豪州に5分の1ずつ投資していた。ゴーゴー・バランスでは、実際の市場を再現するように、米国、日本、イタリア、ドイツ、英国に比率を変えて投資している。先進国の国債市場をトレースする形だ。10年ものだけでなく、2年や30年ものも組み込んでいるが、デュレーションは約8年。3倍3分法でも同じくらいになっている。

 株式は(全世界の株式指数である)MSCI ACWI指数を参考に、国際分散比率を変えて、市場平均にそろえている。3倍3分法に比べると、日本株式の比率が減り、ジャパンバイアス(投資家が自国の株式比率を増やす傾向にあるというバイアス)がかかっていない。

ゴーゴー・バランスの株式、REIT、債券の組入比率。世界市場の時価総額に合わせた比率に変更している。債券も、3倍3分法の豪州の代わりにフランス国債とイタリア国債を組み入れている(日興AM資料より)

――販売会社がネット証券中心に増えた。SBI証券、マネックス証券、楽天証券が既に取り扱っている。

有賀 ゴーゴー・バランスは非常に待ち望まれていた。2月12日に設定して、すぐにこれだけの販売会社に入ってもらっている。

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