2018年10月の設定から約2年半で、純資産額が計4427億円まで増加した日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド」(3倍3分法)。1年決算型と隔月分配型を合計した純資産で見ると、国内ファンド全体でも14位まで躍進した。
最大の特徴は、債券とREIT(不動産)と株式をバランスさせながら、先物を使ってレバレッジをかけ、3倍の運用額を実現している点だ(19年8月の記事参照)。レバレッジ型バランスファンドの先駆けであり、その後、各社からレバレッジを用いたバランスファンドが登場している。
今回、その日興アセットマネジメントから、レバレッジ比率を5.5倍まで高めた「グローバル5.5倍バランスファンド」(ゴーゴー・バランス)が登場した。2月12日に設定され、3月23日時点で約38億円の純資産となっている。3倍3分法との違いはどこにあるのか、またコロナショックによる基準価格への影響はどうなのか、商品を開発した有賀潤一郎部長に聞いた。
――グローバル5.5倍バランスファンド(ゴーゴー・バランス)では、さらにレバレッジ比率を上げた。どのような違いがあるのか。
有賀氏(以下有賀) グローバル3倍3分法を出してから、「もっとリスクテイクしたい」という声もあり、リスク許容度の大きい投資家がいることは分かっていた。ゴーゴー・バランスでは3倍3分法よりも、リスクを取れる投資家に買ってもらうことを目指している。
3倍3分法は、リスクが株式のファンドより低めになることを想定していた。ゴーゴー・バランスは、株式ファンドと同じリスクまで取れる人に向けている。どちらも、リスクあたりのリターンは、だいたい同じくらいになるように設計している。
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