「俺たちはオリンピックをやっているんじゃないんだ」
ベイスターズでは、試合前の選手にファンサービスをしてもらったり、イニング間にはファンがグラウンドでフライをキャッチするイベント(「ドッカーン! FLYCATCH」)などを行うことで、その枠にスポンサーをつけたりしました。それができたのは、まさにこの言葉が考え方の根底にあったからです。
オリンピックを開催しているのではなく、スポーツエンターテインメント、昔の言葉で言えば興行をファンの皆さんに提供しているという意識があったからこそ、これまでタブーとされてきたことに迷わず取り組むことができたのです。平和を願い、国を背負ってメダルの色を競うオリンピックなら話は違うかもしれません。しかし、プロスポーツは結果や順位だけを見せているわけではないのです。
スポーツは誰のためにあるのか。米プロバスケットボールNBAの看板選手、レブロン・ジェームズが3月27日にPodcastの番組に出演し、発信した言葉も象徴的でした。
「ファンがいない中でスポーツと呼べるのか。(無観客なら)そこに興奮はないし、歓喜すらない」
レブロン・ジェームズは過去にも「ファンがいないなら俺はプレーしない」という趣旨の発言をAFP通信などにしていましたが、プロスポーツがライブエンターテインメントビジネスとして成熟している米国では、それだけファンの存在が大きく、ファンのほうを向いて成り立っているということです。
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