2020年3月30日、東京都の小池百合子知事が記者会見を開いた。NHKニュースによれば、小池知事は「夜間から早朝にかけて営業する接客を伴う飲食業の場で感染したことが疑われる事例が多発していると指摘しました。そのうえで、都民に対し、カラオケやライブハウスのほか、バーやナイトクラブといった接待を伴う飲食店などに行くことは当面、自粛するよう呼びかけました」(3月30日付)という。
また引き続き、外出自粛要請も継続された。新型コロナウイルス(COVID-19)が拡大してから、テレワークなどで働き方が変わり、日常生活に支障をきたしている人は多いはずだ。そして、逆に時間ができたという人も少なくないのではないだろうか。世界的に見ると、人類の5分の1ほどが外出自粛などの影響下にあるらしい。
では国外では、これまでのように外出できなくなった人たちはどのように毎日を過ごしているのだろうか。各国の事情をのぞき見てみたい。
まずは米国だ。外出はできなくとも、テレワークをする人が急増している。特に人気なのは、テレビ会議アプリのZoom(ズーム)で、ダウンロード数が激増している。ズームはGoogleのハングアウトやスカイプなどよりもダウンロード数は断然多く、1週間に200%以上のペースでインストール数を伸ばしている。一度に1000人が会議に参加でき、画質も申し分なく、録画までできるということで、世界中で人気が高まっている。現在、2000万人以上のモバイルユーザーがいるという。
また米ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、こんな興味深い数字も報じられている。米国のアマゾンの書籍ランキング(3月19日)を見ると、人気書籍100冊のうち74冊は子供向けの本になったという。つまり、学校が閉鎖されたことで子供向けの本の需要が伸びている。『はらぺこあおむし』や、パズルを楽しめる『Summer Brain Quest』といった本が人気になっているらしい。多くの大人が、時間を持て余している子供の対応をし、本を買い与えていることが分かる。
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