同紙によれば、大手量販店でパズルの売り上げが倍増している一方で、テレビゲームのプレー時間も75%増加している。まとまった時間ができれば多くの人がゲームに走るのは想像できるが、実は今、WHO(世界保健機関)も、新型コロナウイルスの感染を予防するために人と距離を保つという意味で、テレビゲームをプレーするよう推奨している。
テドロス・アダノム事務局長は、テレビゲームが自宅にいる孤独感を緩和するだけでなく、家にいながら社会とつながることができるものだと述べている。事実、WHOはテレビゲームのメーカーなどと一緒に、「#PlayApartTogether」という、ゲームで人と離れて遊ぼうと勧める運動を支援している。つまり、かつてWHOに「ゲームに熱中しすぎるのは精神疾患である」と悪者にされてきたテレビゲームが、新型コロナの蔓延(まんえん)によって、WHOから認められたことになる。
さらに当然だが、テレビの視聴率も上がっている。興味深いのは、ニュース専門チャンネルのCNNやFOXニュース、CNBCは軒並み視聴率が増加していることだ。しかも、ドナルド・トランプ大統領に懐疑的なスタンスのCNNの視聴率は以前と比べて8割増となっており、トランプと関係が良好で政権寄りであるFOXニュースはその半分しか上がっていない。つまり、新型コロナのニュースを得るのに、トランプに否定的な見方のチャンネルを人々は選んでいることになる。
米国の新型コロナ“急拡大”で迫りくる「中国復活」の脅威
“テレワーク急増”が弱点に? 新型コロナで勢いづくハッカー集団の危険な手口
新型コロナでデマ拡散「インフォデミック」に踊らされない“リテラシー”とは
“世界で最も心地よい”スニーカーは、日本でも爆売れするか
僕らのヒーローだったジャッキー・チェンが、世界で嫌われまくっている理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング