インタビュー
» 2020年04月08日 07時58分 公開

地球の裏側でもクールジャパン! “ブラジル版コミケ”「アニメフレンズ」の正体とは南米最大級のアニメイベント(1/4 ページ)

2019年で17回目を数える南米最大級のアニメイベント「Anime Friends(アニメフレンズ)」――。10万人を超える来場者があり、日本のアニメグッズの販売や、アニメ・特撮ソングの歌手を招いてのライブ、コスプレコンテストなどが開かれる。ブラジルの運営企業「MARU.Division」のCEO、ジエゴ・ハゴーニャ氏を直撃した。

[河嶌太郎,ITmedia]

 日本のアニメやマンガ、ゲームが世界に誇るコンテンツとして認識されて久しい。2021年開催予定の東京オリンピックにおいても、開会式でアニメキャラクターを前面に出した演出が予定されている。

 ちょうど4年前、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロオリンピックの閉会式で、安倍晋三首相がマリオに扮して登場し、会場は大歓声に包まれた。日本のアニメやゲームの人気の高さが地球の裏側でもうかがえる。

phot 南米最大級のアニメイベントAnime Friends(アニメフレンズ)。左から2番目は人気コスプレイヤーのすみれおじさん(アセティア提供)

来場者10万人超え 南米最大級のアニメイベント

 実は、リオ・オリンピックが開催される直前の7月、あるイベントがサンパウロ市で開かれていた。その名も「Anime Friends(アニメフレンズ)」。2003年から毎年7月に開かれている催しで、19年で17回目を数える南米最大級のアニメイベントだ。主に日本のアニメグッズの販売や、日本のアニメ・特撮ソングの歌手を招いてのライブ、そしてコスプレコンテストなどが開かれる。

 19年は7月に、これまでのサンパウロに加えてリオ・デ・ジャネイロでも開かれ、合わせて10万人を超える来場者があったという。

 19年11月には都内で「アニメフレンズ」に関する情報交換会が開かれ、歌手の松澤由美さんやイベントを運営するブラジルの企業「MARU.Division」のCEO、ジエゴ・ハゴーニャ氏などが登壇した。

 一体どういう経緯で日本のポップカルチャーがブラジルで人気なのか――。ハゴーニャ氏はITmedia ビジネスオンラインの取材に対しこう説明する。

 「1990年代から2000年ぐらいにかけて、ブラジルでは日本のアニメやマンガの人気が爆発しました。特に『聖闘士星矢』や『ウルトラマン』、『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の人気が高いのが特徴です。こうした人気を受け、2000年頃からブラジル国内の各地で日本のアニメイベントが開催されるようになっていきました」

phot 左から「MARU.Division」副社長のジュリアーノ・アテニーリ氏、通訳のロベルトさん、「MARU.Division」のCEO、ジエゴ・ハゴーニャ氏

 こうした流れを受けて、第1回「アニメフレンズ」が03年7月にサンパウロで開催される。だが、ハゴーニャ氏が経営する「MARU.Division」は当初はイベント運営に参画していなかった。

 「実は私たちがアニメフレンズを運営するようになったのは17年からです。というのも、一度ブラジル国内で、日本のポップカルチャー人気が下火になった時期があったんです」(ハゴーニャ氏)

 ハゴーニャ氏によると、ブラジルでの日本ポップカルチャー人気は、05年を過ぎたあたりで一度収束する。そのときに、コンテンツ市場のニッチな部分を埋めるような形で米国のアニメコンテンツがブラジルにどっと押し寄せてきたという。これを受けて、13年ころになると、それまでブラジル各地で開かれていたアニメのイベントが休止に追い込まれることもあったという。

 「原因は単純です。イベントがファン主導になってしまい、新しい日本のコンテンツをなかなか受け入れようとしなかったからマンネリ化してしまったのです。端的に言えばずっとコンテンツが『聖闘士星矢』や『ウルトラマン』のまま、毎年同じことの繰り返しをやっていたんです」(ハゴーニャ氏)

phot フードコートの様子。『ウルトラマン』の大きな絵が見える(Dream Planet提供)
phot 講談社のブースも見える(Dream Planet提供)
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