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20代転職者が“成長できる”企業 リクルート、P&Gを抑えて1位になったのは……若い企業が上位に

» 2020年04月23日 12時21分 公開
[ITmedia]

 若手社員の転職が珍しくなくなり、20代のうちに成長できる環境を求めて転職を希望する人も増えている。就職・転職のための口コミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークが4月22日に発表した「20代転職者が成長できる企業ランキング」によると、1位は同率でカヤックとボストン・コンサルティング・グループだった。上位10社のうち5社が2000年以降に設立された企業。若い企業には、フラットで風通しがいい社風、実力主義などといった共通点があり、成長したい若手には魅力的な環境のようだ。

若手転職者が成長できる企業とは?(写真提供:ゲッティイメージズ)

 22〜27歳で転職したユーザーの口コミを集計し、「20代成長環境」と「チームワーク」のスコアが高い企業をランキングにまとめた。

 ランキングは、1位のカヤックとボストン・コンサルティング・グループに続き、3位がリクルートホールディングス、4位がプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)、5位が同率でメイションとエイチーム、7位がオリーブスパ、8位がSansan、9位がスターバックスコーヒージャパン、10位が三井不動産だった。

 トップ10の中では、1位のカヤックをはじめ、半数が設立20年以下の若い企業だった。こういった企業の口コミからは「大企業に多く見られる年功序列や、若手の下積み期間などがなく、フラットな社風であること」(同社)が分かるという。

20代転職者が成長できる企業ランキング、クリックで上位30社を表示(=オープンワーク調べ)

 実際に、カヤックの口コミには「上下関係がなくフラット。手を挙げれば仕事がバンバン回ってくるので成長意欲のある20代にとっては実力をメキメキとつけられる良い環境だと思う」「非常に風通しがよく、上司・部下や中途採用・新卒採用の垣根をあまり感じない社風」といった体験談があった。

 5位のエイチームでも「上下関係なく、フラットに意見が言え、風通しが良く感じる」、8位のSansanでも「年次関係なくフラットに意見が言える、意思決定が早い、無駄な社内政治があまりない」といった口コミがあり、社風に共通点があった。

 同社は「若くして転職し、再度新入社員になったとしても、裁量の大きい仕事を任される、年次による差を感じずに迎え入れられる風土が、若手転職者がチームワークと成長を実感できるポイント」とまとめている。成長意欲を持つ若手を採用したいなら、新卒、中途にかかわらず、スピード感をもって成長を感じられるような環境を整えることが必要だろう。

 集計対象は、OpenWorkに投稿された会社評価レポートのうち、22〜28歳の中途入社社員(1年以上在籍)による2万4449件の口コミ。集計期間は2007年7月〜20年3月。

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