新型コロナウイルスの感染防止向けに進められている在宅勤務。今回初めてテレワークをやってみたビジネスパーソンも少なくないのでは。通勤などの煩雑さが無くなる一方、家庭に仕事を持ち込む上での支障の声なども多く挙がっている。
さらに今後問題化しそうなのが、テレワーク中にあまりにも過度な報告や連絡などを強制して部下を疲弊させる、一部の“拘束系上司”のケースだ。目の前から部下のいなくなった上司が、彼らを管理できなくなる恐怖からだという……。実態に迫った。
「今日やったことを分単位で報告せよ」「チャットで(自分が)連絡したら、5分以内に返信しろ」「みんな、サボってるんじゃないか?」――。新型コロナ問題を機に在宅勤務を取り入れたとある企業。社長の部下へのあまりの拘束ぶりに危機感を覚えたその会社の幹部、Aさんが石倉秀明さんに相談を持ち掛けてきた。
石倉さんはIT系企業のキャスター(宮崎県西都市)で取締役・COOを務める。同社は従業員(業務委託など含む)約700人のほとんどが以前からリモートワークで働いていることで知られる。その経験から、石倉さんも他社からのテレワーク関連の相談を頻繁に受けているという。
特に新型コロナを機に急増しているのが、Aさんの会社のようにいきなりテレワークを導入した結果、在宅勤務中の部下が「サボる」不安を強く感じている管理職・経営者、加えてそうした会社の従業員などからの相談だ。
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