「感染リスクの高い人に届けたい」――自宅療養でも即時給付、スマホで入れるコロナ保険登場(2/2 ページ)

» 2020年05月01日 00時00分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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「大数の法則」に基づかないチャレンジ

 通常の保険は、大数の法則に基づいて保険料を計算する。これは、多くの人が加入すれば、厚労省の出している罹患率に収束するだろうという考え方だ。しかし、今回の新型コロナでは、どのくらいの人が感染するか、統計もないし予測もできない。

 「感染率が安定しない状況では、大数の法則も働かない。過去のスペイン風邪などの状況を元に判断した」と畑氏は説明する。

 海外では既にコロナ関連保険が登場しているが、一部の保険では加入者が殺到したことで、販売を停止している例もある。

 「保険の矛盾でもあるが、感染リスクの高い人に届けたいと思っているので、あまりに感染状況が悪化して、(一時金支払いが増加し)当社の体力的に難しくなってしまったら、売り止めも視野に入れている。数千件の販売くらいなら、ご迷惑をおかけするような、売り止めにはならないと考えている」(畑氏)

 同社では、この保険で利益が出た場合、経費を引いた全額を、医療機関に寄付する予定だ。

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