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» 2020年05月01日 00時00分 公開

「感染リスクの高い人に届けたい」――自宅療養でも即時給付、スマホで入れるコロナ保険登場 (1/2)

新型コロナウイルスにかかった場合の自宅療養でも、一時金10万円を保障する医療保険「コロナ助け合い保険」が登場する。スマホやWebから申し込むことができ、クレジットカード登録で即時保障が開始。利益が出た場合は、全額医療機関に寄付するという

[斎藤健二,ITmedia]

 保険スタートアップのjustInCaseは5月1日から、「コロナ助け合い保険」と名付けた医療保険の提供を開始する。1泊2日以上の入院(新型コロナ以外も含む)のほか、新型コロナウイルスにかかった場合の自宅療養でも一時金10万円を保障する。人と接触することなく、スマホやWebで契約が完結し、クレジットカード決済後、すぐに保障が始まる。保険料は月払いで1000円以下に抑えた。

感染リスクの高い人に届けたい

 「医療従事者、宅配の人、スーパーの人。感染のリスクがある中、社会を回すことに従事している人たちに、保険会社として何ができるか。そう考えて、1カ月で商品化した」

 同社の畑加寿也社長は、コロナ助け合い保険に込めた思いをこう話した。緊急事態宣言下であっても、テレワークにはできず、働き続けて社会を支えている人たちがいる。その中には、非正規労働者の人や時給ベースで働く人がいて、もしも感染して自宅隔離になってしまうと、命の不安ももちろんだが、月収が激減してしまうケースもある。こうした人たちに保険を届けたいという考えだ。

justInCaseの畑加寿也社長

 同社のWebサイトには、「コロナ 保険」という検索ワードで来る人が急増しており、こうしたニーズを受け止めた形だ。一般的な医療保険でも、入院すれば一時金は出るが、今回の保険では、コロナに関連するポイントがいくつかある。

 まず、新型コロナ感染の疑いがあり、病院側の問題で臨時施設や宿泊施設、自宅での療養となった場合でも、入院一時金が支払われる。必ずしも陽性が条件ではない。通常は医師に診断書を書いてもらうことで一時金が支払われるが、それには時間もコストもかかる。今回の保険では、入院計画書などのコピーで給付金を支払うという仕組みを採用した。

 2つ目は、非対面のオンラインで入れることだ。ほとんどの保険は対面加入が基本で、ネットからの加入率は10%に満たないといわれている。しかし対面での加入は、現在ほとんどがストップしているし、感染リスクを増しながら保険に入るのでは意味がない。

 3つ目は、クレジットカード登録後、即時加入となることだ。「クレジットカードが通れば、今すぐ保険に入れる。明日コロナになってしまっても対応できる」と畑社長は言う。月払いの保険だと、翌月1日からというのが普通で、即時加入は珍しい。すでに熱が37度以上ある人や、妊婦は入れないが、それ以外は通常の基準と同じ。新型コロナ感染の危険性が高い、医療従事者でも加入できる。

いずれの年代でも、月額保険料は1000円以下に抑えた
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