コロナ対策、現地日本人が「中国は安全」と思えるこれだけの根拠浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(3/4 ページ)

» 2020年05月29日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]
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【広州】消毒液や除菌シートの在庫も豊富

 日本メーカーの社員で、広州市の拠点長を務める谷村さん(仮名、33歳)は、「広州では、ビジネス活動のほか、飲食や小売店舗などを含むほとんどが通常業務に戻っています。外出時は全員がマスクを着用したり、マスク以外にも消毒液や除菌シートの在庫がスーパーにも十分にあるなど、物量の余裕による安心感があります」と話す。

谷村さんは3月下旬に広州に入った。空港到着後、パスポートに入国者であることを示す赤色のシールを貼られた(谷村さん撮影)

 広州市のある広東省は湖北省に次いで感染者が多く、2月には飲食店も閉まり、全国的にも厳しい外出制限が実施されたが、3月から経済活動が徐々に再開し、今はほぼコロナ以前に近い状態に戻っているようだ。

 谷村さんは実は、中国でPCR検査を3回受けている。3月下旬に日本から入国したときに1回、2週間の隔離終了前に1回。そして5月に発熱したとき、オンライン診療を受けて「風邪だと思いますが、念のためにPCR検査も受けましょうか」と言われ、その週のうちに検査を受けたという。すぐにPCR検査ができるという医療体制も、市民の安全感の一因になっているようだ。

ホテルにPCR検査に来たスタッフたち(谷村さん撮影)
谷村さんが3回受けたPCR検査のうち、3度目となる先週の検査(谷村さん撮影)
隔離ホテルエレベーターの感染防止方法(谷村さん撮影)

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