日本メーカーの社員で、広州市の拠点長を務める谷村さん(仮名、33歳)は、「広州では、ビジネス活動のほか、飲食や小売店舗などを含むほとんどが通常業務に戻っています。外出時は全員がマスクを着用したり、マスク以外にも消毒液や除菌シートの在庫がスーパーにも十分にあるなど、物量の余裕による安心感があります」と話す。
広州市のある広東省は湖北省に次いで感染者が多く、2月には飲食店も閉まり、全国的にも厳しい外出制限が実施されたが、3月から経済活動が徐々に再開し、今はほぼコロナ以前に近い状態に戻っているようだ。
谷村さんは実は、中国でPCR検査を3回受けている。3月下旬に日本から入国したときに1回、2週間の隔離終了前に1回。そして5月に発熱したとき、オンライン診療を受けて「風邪だと思いますが、念のためにPCR検査も受けましょうか」と言われ、その週のうちに検査を受けたという。すぐにPCR検査ができるという医療体制も、市民の安全感の一因になっているようだ。
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