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freee佐々木大輔CEOがリモートワーク時代に1on1を重要視する真の理由――マネジャーが部下と信頼関係を築く要点アフターコロナ 仕事はこう変わる(3/4 ページ)

» 2020年05月29日 15時08分 公開
[香川誠ITmedia]

「オンライン飲み会」よりも1対1を重視せよ

――コミュニケーション活性化のため「オンライン飲み会」を取り入れている企業もありますが、実は部下たちには不評だという話もあります。上司として、オンライン特有のマネジメントの難しさのようなものもあると思いますが、上司と部下の信頼関係構築において大切なことは何だと思われますか?

 上司と部下のコミュニケーションにおいては、リアル同様、オンラインにおいてもビデオ通話による1on1が重要だと思います。やはり大人数でオンライン飲み会を開いても、おとなしい人はより発言が少なくなりがちなんですね。だからマネジャーという存在を核とした1対1のコミュニケーションを、徹底して行っていくべきだと思います。

 オンラインでは1対複数の形が多くなると思いますが、1対1のコミュニケーションもある程度は走らせておかないと、オンラインでの関係性はもろくなってしまうと思います。

――オンライン上のコミュニケーションでは、雑談が少なくなりがちという指摘もあります。リアルにおいては、雑談する中で解決策が見つかったり、新しいアイデアがでてきたりということもあると思いますが、オンラインで雑談を増やすためのいい解決策はお持ちですか?

 雑談をつくるには、意図的にそれを起こすようにするのが1つだと思います。当社でもチームごとに雑談する時間を作ってみたのですが、実はまだ手探り状態で、試行錯誤しながら進めています。先ほどの1on1でも、リアルだと用件だけ話すのではなく雑談が入りまじりますよね。そういった自然発生的な雑談をオンラインでどう実現するかについては、これからも考え続けたいと思っています。

phot 「1対1のコミュニケーションも走らせておかないと、オンラインでの関係性はもろくなる」と語る佐々木CEO。この取材もリモートで実施された

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