コロナ直撃の東海道新幹線 消毒、換気に続くJR東海の対策は「薬師如来」大型連休中には利用者数が対前年6%に(3/4 ページ)

» 2020年06月29日 16時00分 公開
[村田和子ITmedia]

密接対策は乗車前から 自己防衛でリスクを低減

 新型コロナウイルスの感染ルートは、大きく2つ。飛沫感染と接触感染だ。飛沫感染防止として、JR東海の駅係員や乗務員はマスクを着用し、駅窓口ではビニールカーテンや消毒液の設置をするなど基本的なコロナ対策が講じられている。また、きっぷの手配をネット予約サービスに切り替えれば、対面での接触機会を減らすことができる。ネット予約サービスの「エクスプレス予約」や「スマートEX」は、きっぷ受取前なら、何度でも無料で乗車列車の変更や座席位置も選び直しができる。コロナ対策としての利便性も高く、この機会に利用を検討してみるのもいいだろう。

 接触感染の防止には定期的な清掃が重要だが、JR東海によると「東海道新幹線では、車掌が車内を巡回する際には消毒液を用いて、トイレのドアノブ等を消毒しています。また毎日の清掃では、一般的に殺菌効果のあるアルカリ性電解水による清掃を行い衛生管理に努めています」とのこと。

photo 東海道新幹線では、車掌が車内を巡回する際には消毒液を用いて、トイレのドアノブ等を消毒している
photo 飛沫感染と接触感染を徹底している(JR東海提供)

 ただ感染対策は、事業者だけではなく、利用者一人一人の意識や協力によるところが大きい。乗車時にはマスクを着用する、不特定多数の人が触れる場所を触った際には手洗いを徹底するなど、日常生活と同様に、三密回避の備えが必要となる。観光庁と観光関連業界は、移動解禁となった19日に「新しい旅のエチケット」を発表している。

photo スタッフのマスク着用、券売機などの消毒も徹底している
photo 「新しい旅のエチケット」概要(観光庁のWebサイトより)

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