飲食店向け予約システムを運営するエビソル(東京・渋谷)の調査によると、7月の飲食店予約数は一時、回復基調になったものの、最終週で激減する結果となった。新型コロナウイルスの感染が再拡大し、東京・大阪では飲食店への営業時間短縮など逆風が続く。コロナ禍で飲食店は客足復活の見通しが立たず、難しい局面が続いている。
調査はエビソルが運営する飲食店向け予約管理システム・ebicaなどのユーザーである全国の飲食店約4000店が対象。1店舗当たりの1週間の平均予約状況を算出し、前年同期と比較した。7月分は6月29日〜8月2日の間が対象。
7月の各週の飲食店の予約状況を集計したところ、上旬までは減少傾向だったが第3週は4連休の影響もあり回復基調(前年同期の7割程度)となった。ただ、第4週では前週より18%減り、前年同期の約半分(48%減)まで急落した。
感染者数の急増やその報道が客足にも大きく影響したとみられる。この7月最終週、特に感染拡大が続く東京では前年同期比59%減、大阪も52%減と大きく落ち込んだ。
東京都や大阪府は、一部の飲食店を対象にした営業時間の短縮や休業の要請、消費者への大人数での宴会自粛などを呼び掛けている。8月以降飲食店の客足悪化も予想され、経営を維持できない店の増加もあり得る。
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