日本航空(JAL)は8月24日、画面に直接触れずに操作ができる自動チェックイン機の試験導入を開始した。トライアル期間は9月15日まで。羽田空港第1ターミナルに2台設置し、使用状況などを確認するとしている。新型コロナウイルスの影響で業績が低迷している航空業界だが、できる限りの感染防止対策を講じ、利用者をつなぎとめたい考えだ。
試験導入された非接触型の自動チェックイン機(出所:リリース)
沖電気工業製のタッチレスセンサーを自動チェックイン機に取り付ける形式になっており、従来のものと操作方法は変わらない。センサーからは赤外線が出ており、画面から3センチ程離れた状態で指を動かして操作でき、画面に直接触れずに搭乗手続きが可能となった。
画面に触れずに操作が可能(出所:リリース)
タッチレスセンサーは開発段階にあるが、ATMなど、タッチパネルを搭載している製品にも流用できるという。沖電気工業ではさらに開発を進め、製品化の検討をするとしている。
JAL広報担当者によると、タッチレスセンサーを搭載した自動チェックイン機の本格導入は現段階で未定だという。利用者の反応を踏まえながら改良し、検討を進めていきたい考えだ。
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