帝国データバンクは9月3日、8月の全国景気動向調査結果を発表した。それによると、8月の景気DIは3カ月連続の前月比プラス(0.6ポイント)の29.7となった。DI値は企業による景気判断結果を集計したもの。50が景気動向判断の分かれ目となる。
全国の景気DI値は第二次安倍内閣発足後、40〜50の間で推移していたが、コロナ禍を境に急落。4月、5月には25.8、25.2と落ち込んだ。その後、ゆるやかに回復しているものの、コロナ禍以前の状況には戻っていない。
帝国データバンクは、「今後の景気は、個人消費の持ち直しが期待されるが、横ばい傾向で推移すると見られる」としている。
業種別では、「製造」「運輸・倉庫」など7業界で前月からプラスになったものの、全業界でDI値が40を下回る低水準だった。また「小売」「農・林・水産」など3業界は悪化した。地域別では、「北海道」「南関東」など10地域中9地域がプラス、一方「九州」は悪化した。
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