Zoomの画面上に上座はあるのか?――Web会議ツール「Zoom」で、会議のホストが参加者の表示順を並べ替えできる「カスタムギャラリービュー」が、「偉い人を上座に表示できる」機能として物議を醸している。
以前からネット上では「部長や役員を上座に表示させたい」といった“Zoomマナー”が話題になっていた。今回のアップデートを受け、ネットユーザーからは「よく分からないマナーが増える」という批判もあれば、「メインスピーカーを強調できる」など肯定的な意見も上がっている。
Zoomはいわゆる“上座問題”に忖度して、機能を追加したのだろうか。Zoomの日本法人であるZVC Japanの広報担当者を直撃した。
広報担当者によると「当社では、会議中の『偉い人を画面上で固定』『偉い人を上座に表示』といった使い方は想定していない」という。今回のカスタムギャラリービューの追加は、それぞれの会議のニーズや各参加者の役割に合わせ、よりカスタマイズしやすくするためのアップデートであり、「特にどの画面が『上座』という見解もない」という回答だった。
Zoomは、世界80カ国以上のユーザーが利用している。広報担当者は「日本市場は弊社にとって大切な存在で、日本のユーザーの要望やニーズに耳を傾け、アイデアを生かしていくことは重要だと考えている」「異なる文化、習慣やマナーの多様性を理解することはとても大切」とした一方、「世界中のユーザーがより使いやすいプラットフォームを提供することも重視している」と説明。サービスを通じ「オープンなアイデア交換を促したい」としている。
Zoomで「部長や役員を上座に表示」が実現? 新機能に賛否両論、「よく分からないマナーが増える」「メインスピーカーを強調できる」などの声
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