なぜ、コンビニの求人にこれほど応募者が殺到しているのか。セブンの担当者は「一例だが、外食産業の時短営業や営業縮小によって収入が減少した方が、近くのコンビニに職を求めたことは否定できないと思う」と回答した。ローソンの担当者も「他業種からの応募が増えていることなどが考えられる」という認識を示した。飲食店や小売店で勤務していた人が、コンビニに流れた可能性は大きい。
コンビニが24時間営業を行っていることも応募増につながっているようだ。ファミマの担当者は「店舗の立地により事情は異なるが、コンビニは身近な存在であり、勤務時間の融通がきくといった働きやすさが再認識されたのではないか」と説明する。セブンの担当者も「24時間営業のコンビニならば勤務時間の確保ができると考える人がいるのではないか」という認識を示した。
コンビニ各社は人手不足解消のためさまざまな施策を行ってきた。例えば、セブンは公式Webサイトに主要業務であるレジ打ち、商品発注などの説明を詳しく掲載してきた。また、採用後の研修を行うことで定着率向上を目指してきた。
コロナ禍で人手不足はかなり改善されたようだが、減少した売り上げをいかに回復するかという課題は残されたままだ。
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