ローソン、スイーツの新シリーズ立ち上げ 目指すは「コロナ疲れ」の解消新たなポジショニング(2/4 ページ)

» 2020年10月21日 15時30分 公開
[昆清徳ITmedia]

消費者のストレスや不安が高まる

 ローソンでは、コロナ禍の影響により「外出自粛」「衛生の徹底」「3密の回避」「働き方の変化」といった新しい生活スタイルが広まることで、消費者がストレスや不安を強く感じていると判断。開発を担当した吉田祐子氏(商品本部 商品コンセプト開発部)は、コロナ疲れを癒やすようなスイーツをコンビニで購入するニーズが高まっていると考えたという。

 実際、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した20年3〜9月、ローソンにおけるチルド和洋菓子の売り上げは前年同期比で約1割増加したという。特に、高額なGODIVA監修の商品などが好調で、プチ贅沢ニーズが高まっていることがうかがえる。

新シリーズが目指したポジション(出所:ローソン新商品説明会資料)

 新シリーズの商品は、既存のスイーツとの差別化も試みている。大ヒットしたバスチーなどの「新感覚スイーツ」は、消費者にワクワクや驚きを発見する役割がある。また、定番のシュークリームやロールケーキは「ほっとする」「安心」という価値を提供する。350円以上するGODIVA監修スイーツは「思い切りぜいたくしたい!」というニーズに対応している。そこで、GODIVA監修の商品とは違うご褒美感・ぜいたく感を演出しつつ、その日の気分に合わせて選べるスイーツを目指した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR