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» 2020年12月22日 15時10分 公開

LINE PayがiD対応で「プラットフォームの完成形」 還元一本槍から体験の勝負へ (1/2)

LINE PayがVisaブランドのバーチャルプリペイドカード(LINEプリペ)の発行を開始した。LINEアプリ内から即時発行でき、iD加盟店での決済に利用できる。これにより、コード決済、クレジットカード、モバイルのiD決済という、主要な決済手段がそろったことになる。「これで、決済のプラットフォームとしては完成を迎える」(LINE Pay)

[斎藤健二,ITmedia]

 LINE PayがVisaブランドのバーチャルプリペイドカード(LINEプリペ)の発行を開始した。LINEアプリ内から即時発行でき、Apple Payへ登録によってiD加盟店での決済に対応する。Google Payにも順次対応の予定だ。

 併せて、これまでLINEのプリペイドカードとして発行してきたJCBブランドのプラスチックカードの発行を停止する。LINE Payと三井住友カード(以下SMCC)は10月30日に戦略的提携を発表しており、新しいプリペイドカードはSMCCからの発行となる。

LINEアプリから発行したバーチャルカードは、スマホに登録してiD加盟店で利用できる。カード番号も発行されるため、ECなどでの利用も可能だ(画像LINE Pay)

iD対応でモバイルでの決済が簡単に

 LINE PayのBusiness Development1チーム佐野真人マネージャーは、「JCBの発行から4年経って、モバイルに特化したものとして発行することにした。LINEクレカをバーチャルカードとして発行することも相談はしているが、LINEプリペは前払式支払い手段なので、設定や審査の手間なくすぐに利用できる。そういう環境を用意することが重要だ」と話す。

LINE PayのBusiness Development1チーム佐野真人マネージャー(LINE Pay提供)

 JCBのプリペイドカードはプラスチックカードも発行したが、今回はバーチャルカードのみ。佐野氏は、「プラスチックカードの議論もあった。しかし、割合的にはオンライン利用が多い。非接触決済が、コロナの影響もあってニーズが高まってくる。モバイルに特化することにした」と狙いを話した。

 今回のLINEプリペ発行により、コード決済、クレジットカード(Visa LINE Payクレジットカード、以下LINEクレカ)、モバイルのiD決済という、主要な決済手段がそろったことになる。佐野氏は「これで、決済のプラットフォームとしては完成を迎える」と話す。

 2020年のキャッシュレス化はコード決済が火付け役となったが、今後の主力はクレジットカードのタッチ決済にあると見る。三井住友カードのマーケティング本部商品企画開発部の鳥谷雅志グループマネージャーは、「コード決済はコード決済で便利なシーンはあるが、単純に決済のタッチポイントとしてはコンタクトレス(タッチ決済)が最強。カードのタッチ決済は、だいぶ普及し始めている。Visaメインにシフトするタイミングが来る」と今後の展望を話す。

三井住友カードのマーケティング本部商品企画開発部の鳥谷雅志グループマネージャー(LINE Pay提供)

 キャッシュレスについては、コード決済対クレジットカード、またクレジットカード対プリペイドカードという構図で見られがちだが、相互補完関係で成り立っているということだ。「われわれは、コード決済事業者と捉えられがちだが、決済送金プラットフォームとしていろいろな手段を用意して、あとはお客さんに選択してもらう」(佐野氏)

今回のLINEプリペの登場で、各種チャージ方法への対応のほか、コード払いだけでなく複数の支払い方法に対応。iDなど、決済ブランドも拡大した
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