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LINE PayがiD対応で「プラットフォームの完成形」 還元一本槍から体験の勝負へ(2/2 ページ)

» 2020年12月22日 15時10分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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還元一本槍(やり)からユーザー体験の勝負へ

 現在、LINEクレカで3%還元という大規模な還元策を継続しているLINE Pay。しかし、そのキャンペーンの期限が21年4月30日で終わる。今後の展開はどう考えているのだろうか。

 「非常にコストを投下していて、ポイントプログラムの中核になっている。2年目はどう拡大していくか話をしているところ。(3%ポイント還元を)止めて利用者が減らないように、単なるクレジットカードではなくサービスとして、還元がなくても続くようにしたい」(佐野氏)

 特に重視しているのが、利用時のLINE通知だ。決済が完了するとほぼリアルタイムでLINEに通知が送られる。ユーザーは、もしも不正利用があればすぐに気づくことができるし、決済が正常に行われたかどうかも確認できる。

 「LINE Payとの戦略提携はこれからもやっていく。それは還元率祭り一本槍(やり)から変わってくるだろう。コード決済、コンタクトレスのクリーンなところが意識されてきており、キャッシュレスの見方が変わった。コンタクトレスが急速に普及する。決済に加えて何か、決済にかかわる体験をどこまで提供していけるかの勝負になる」(鳥谷氏)

コード決済だけでなく、モバイルでのiDを使った非接触決済が利用可能になるLINE Pay(LINE Pay)
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