新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、第3波が発生している。冬の到来により、生活空間やオフィス空間の密閉が多くなり、新たな予防策も必要となりそうだ。2020年4月、緊急事態宣言の発出をきっかけに、各企業はさまざまな対策を行ってきた。今、第3波の襲来により企業は何をすべきかが新たに問われている。
そこで本記事では、これまで実際に企業が実行してきたコロナ対策の調査データを振り返る。コロナ対策の参考にしていただきたい。
職場でのコロナ対策事例はどれも基本的なものである。分かっているだけでは十分ではなく、実行して初めて効果が出る。自らを振り返ってこの調査データと比較すると、冷静な視点でチェックができ、今後の対策のヒントになる。
図表1は、職場環境に関する感染予防のための施策の実施状況である。回答率の第1位は「職場でのアルコール消毒液等の設置」で98.4%だ。会社の玄関、各部屋やトイレ等の出入口への設置が良く見受けられる。新型コロナウイルスを持ち込まない、持ち出さないことが基本となる。
第2位は「感染症予防のための情報発信」(88.1%)であり、全国や会社所在地域の新規感染者数の周知、自治体からの情報等の提供で、社員に注意を喚起させることが目的と思われる。第3位は「社員へのマスク等の配布」(79%)であり、個人の判断に任すのではなく、就業中のマスク着用を徹底していることがうかがえる。
「換気の実施強化」(79.0%)が第4位に入っているが、夏と違って直接外気を取り入れるのが困難な冬は工夫が必要だ。第5位は「アクリル板等のパテーション」(65.9%)である。飲食店等で見られるが、事務部門などでも実施されていることが推察される。
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