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人生100年時代の働き方・活躍の仕方とは?(2/2 ページ)

» 2020年12月23日 07時00分 公開
[ニッセイ基礎研究所]
ニッセイ基礎研究所
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 この事業は、自治体(都道府県/市区町村)が中心となって、高齢者の活躍場所を拡げるためのざまざまな活動を行っていく事業です。

 具体的には、まず自治体が所定の「地域高年齢者就業機会確保計画」を策定した上で地域の関係機関(自治体をはじめシルバー人材センター、地域の高齢者関係団体、経営者団体等、高齢者の就業などに関係する機関)により「協議会」等を組織します。その組織が中心となって高齢者の活躍場所を拡げるためのさまざまな活動を行っていくのです。

 活躍場所は子育てや福祉などマンパワーが不足している領域や、観光やものづくりなど地域活性化の強化のためにマンパワーが必要な領域など、地域として人が必要なところに高齢者の力を生かしていくことを志向します(図表2はそのイメージ)。地域にとっても高齢者にとっても有益な事業です。

 この事業は厚生労働省からの公募(継続的に実施される)に対して、自治体が手を挙げて採択された場合に実施できる事業ですが(都道府県と市区町村単位で実施できます)、2020年11月時点で実施できている地域は75(都道府県28、市区町村47)にとどまっています(※1)。率で示すと、都道府県は約6割であるものの、市区町村ではわずか3%です。まだまだ全国に拡がっているとはいえない状況ですが、今後全国各地に広がっていくでしょう。皆さまのセカンドキャリアの実現にも関係しますので、ぜひ注目していただきたいと思います。

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(※1)生涯現役促進地域連携事業は2020年度より改正され、事業の中に「連携推進コース」と「地域協働コース」が設置されています。ここでは、これまで当事業を行った地域、2020年度からスタートした地域の全てをカウントしています。



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