QRコードでホームドアを開閉 都営浅草線、全駅で設置へ2023年度の完了目指す

» 2020年12月25日 09時50分 公開
[ITmedia]

 東京都交通局は12月23日、都営浅草線の全ての駅でホームドアの設置を進めると発表した。2021年秋に東銀座駅での設置を開始し、23年度までの整備完了を目指す。

浅草線全駅でホームドアを設置(出所:プレスリリース)

 都営浅草線でのホームドア設置は現在、新橋駅、大門駅、三田駅、泉岳寺駅の4駅で完了している。今後は残る15駅での整備を進めていく。なお、押上駅は整備主体となる京成電鉄が設置する。

新橋〜泉岳寺駅は既に設置済み(出所:プレスリリース)

 都営浅草線は複数の鉄道事業者による相互直通運転を行っていて、車両の編成数や扉の数が異なるさまざまな列車が運行している。このため、従来の方式でホームドアを導入すると、各社の車両改修が必要となり多くの時間と費用がかかるという。

 そこで都営浅草線では、車両の改修を必要としないQRコードを用いたドア開閉連動技術を採用。東京都交通局とデンソーウェーブが共同開発した技術で、車両のドアに貼ったQRコードをホーム上のカメラで読み取って、車両ドアの動きに合わせてホームドアを開閉する仕組みだ。

車両のQRコードを読み取ってホームドアを開閉(出所:プレスリリース)

 この技術は特許をオープンにしていて、すでに京浜急行電鉄、神戸市交通局(神戸市営地下鉄)で実用化されているほか、JR東海での実証試験が行われているという。

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