2020年(1〜12月)の国内新車販売台数は、軽自動車を含む全体の1位が、ホンダの軽自動車「N-BOX」だった。N-BOXは4年連続のトップとなる。しかし、新型コロナウイルスの影響が大きかったことから、台数は約2割減だった。2位はトヨタ自動車の小型車「ヤリス」、3位はスズキの軽自動車「スペーシア」だった。
1月8日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が速報値を公表した。
首位のN-BOXは、前年比22.7%減の19万5984台を販売した。圧倒的な人気を維持しているものの、ホンダとして過去最高の25万3500台だった19年からは大きく落ち込んだ。新型コロナの感染拡大による販売の減少が響き、前年同月を超えたのは年間で10月だけだった。
2位に入ったヤリスは、トヨタが20年2月に新型車として投入。15万1766台を販売した。発売以降、コロナ禍においても順調な販売を維持している。9月には、前月まで9カ月連続で1位だったN-BOXを超え、12月まで連続でトップとなっている。
3位のスペーシアは15.9%減の13万9851台。4〜5月は大きく落ち込んだが、それ以降は前年並みの販売台数まで回復している。
4〜10位は、4位がダイハツ工業の軽自動車「タント」で26.0%減の12万9680台、5位がトヨタ「ライズ」で7.6倍の12万6038台、6位がトヨタ「カローラ」で13.3%増の11万8276台、7位がダイハツ「ムーヴ」で15.2%減の10万4133台、8位がホンダ「フィット」で32.0%増の9万8210台、9位がトヨタ「アルファード」で32.1%増の9万748台、10位がトヨタ「ルーミー」で4.8%減の8万7242台。
ヤリスのほか、19年11月に発売した新型SUVのライズ、18〜19年に新型モデルを相次ぎ投入したカローラ、20年2月にフルモデルチェンジしたフィットなど、登録車の新型モデルが販売台数を伸ばし、好調だった。軽自動車の定番車種は人気を維持しているものの、コロナ禍の影響で軒並み販売台数が減少している。現在も全国的に感染者数が急増しており、21年の消費の先行きも不透明だ。
車名 | 台数 | |
---|---|---|
1 | N-BOX(ホンダ) | 195,984(-22.7%) |
2 | ヤリス(トヨタ) | 151,766(―) |
3 | スペーシア(スズキ) | 139,851(-15.9%) |
4 | タント(ダイハツ) | 129,680(-26.0%) |
5 | ライズ(トヨタ) | 126,038(7.6倍) |
6 | カローラ(トヨタ) | 118,276(+13.3%) |
7 | ムーヴ(ダイハツ) | 104,133(-15.2%) |
8 | フィット(ホンダ) | 98,210(+32.0%) |
9 | アルファード(トヨタ) | 90,748(+32.1%) |
10 | ルーミー(トヨタ) | 87,242(-4.8%) |
台数のカッコ内は前年比増減率。―は20年の新型車 |
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