Sansan(東京都渋谷区)は2月12日、「請求書に関する業務の実態調査2021」の結果を発表した。それによると、経理以外の部門で働くビジネスパーソンの82.5%が請求書に関連した業務で出社していることが明らかになった。経理以外の部門で働く人も、請求書に関する業務がテレワーク推進を妨げているようだ。
調査では、経理・財務部門以外に所属するビジネスパーソンを対象に、請求書の受け取りや振り分け、内容確認、支払い申請など請求書関連業務を行うために出社する必要があるか尋ねた。その結果、82.5%が「はい」と回答。経理・財務部門を含めると83.7%が勤務先に出社する必要があると回答した。
受け取る請求書の形式を尋ねると「ほぼ全てが紙の請求書」と答えた人が60.6%で最多。次いで、全体のうち約4分の3が紙の請求書、残りが電子形式」(18.8%)となった。受け取る請求書の半数以上が紙であると答えた人が79.4%も存在し、いまだに紙の請求書が支配的であることが分かった。
請求書発行企業から、請求書のフォーマットを指定されたことがあるかとの質問には、54%が「ある」と回答。請求書のフォーマットは発行元に依存し、受領側の一存では電子化が進まない背景があるようだ。
受け取りから支払い、保管まで請求書1枚にかかる業務時間を調査した。その結果、1枚の請求書に費やす業務時間は約52分だということが判明した。また、1カ月の請求書の平均受領枚数は96.08枚で、企業は毎月約5000分(約83時間)を請求書処理に投じていることになる。
調査は、1月19〜21日にインターネットを使って実施。請求書を取り扱う業務を担当するオフィスワーカー1000人を対象とした。
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