1年でユーザー数4倍に! eスポーツプレイヤーを育成する「ゲーマーズクラス」の戦略デンマーク発(2/5 ページ)

» 2021年02月26日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

プロプレイヤーのレッスン受け放題のサブスクモデル

欧米、欧州エリアのみならず、世界中で人気の4ゲームを扱う(ゲーマーズクラスの公式Webサイトより)

 ゲーマーズクラスが提供するのは、eスポーツゲームのプロプレイヤーによる動画レッスンを受けられるプラットフォームだ。現在、扱うのは欧米、欧州エリアで高い人気を誇る4種類。東南アジアでもファンが伸びているDODA2、競技人口1億人を突破したLeague of Legends、20年10月に世界同時発売されたFIFA2、発売20周年を迎えたCounter-Strikeで、レッスン動画のほか、定期的なライブセッションや1対1でのコーチングも提供する。

 レッスン動画は初級・中級・上級とレベル別のコースに分かれており、1レッスンは多くが5分前後と手軽、かつ効率よく学べるような配慮がされている。言語は英語が中心だが、一部スペイン語、中国語、タイ語などの字幕が付いたレッスンも。18年に3コースの提供からスタート、365日連続の動画アップデートを続け、現在は90コース以上と30倍に急拡大している。

League of Legendsのゲームイメージ(ゲーマーズクラスの公式Webサイトより)

 毎月、9.99ドル(約1055円)でコーチングを除くすべての動画や会員専用のコミュニティーにアクセス可能なサブスクリプションモデルで、世界約120カ国に約450万人のユーザーを持ち、そのうち約20%を米国が占める。属性は男性が93%と圧倒的に多く、年齢別では34歳までの若年層が約83%だ。

 レッスンを提供するプロプレイヤーは世界各国からスキルや影響力の高い人材を集め、レッスン動画の制作にも妥協しない。鮮明な映像を記録できるよう高スペックのカメラやライトなどを所持し、5人の専任スタッフが選手の居住地区を訪れ、一連の動画を撮影するという。

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