ゲーマーズクラスには、CEOを務めるデンマーク人のVIictor Folmann(ビクター・フォルマン)氏をはじめ、5人の主要メンバーがいる。CMOのRosbech氏は共同創業者として、ほぼ立ち上げ期から同社の事業に携わっているそうだ。
「私たちはみなスポーツのバックグラウンドを持っていて、私はボクシングのセミプロ選手の経歴があります。スポーツと同時にeスポーツにも高い関心があって、リサーチを進めるうちに、eスポーツスキルを向上させるための多くの課題が判明したんです」(Rosbech氏)
近年は、ブログやYouTubeを皮切りにWeb上にスキルを向上するための教材があふれており、eスポーツ分野の情報にもリーチはできる。しかし、細分化された情報が各所に散らばっている雑多な状態で、かつプロスポーツプレイヤーは提供する情報に制限をかけていた。
「当時は、サッカーやバドミントンの技術を習得するように、プロとして活躍する人からeスポーツを学ぶのは非常に困難でした。欧州内にeスポーツプレイヤーを育成する大学もありましたが、実際に受講できる人は限られているし、多くのプレイヤーはその存在さえも知らなかった。Web上で受講できるeスポーツの大学を目指して、事業の準備を開始しました」(Rosbech氏)
とはいえ、eスポーツプレイヤーとのコネクションは皆無。彼らは、まず著名なプレイヤーとコンタクトを取ることから始め、運良くデンマーク出身のHenrik Hansen(ヘンリック・ハンセン、ゲーム上の名義はFroggen〈フロッゲン〉)との接触に成功。Twitterで25.5万人のフォロワーを持つ業界では知られた人物だ。
「Henrikは、ユーザーから得た利益を質の高いスキルとして還元するアイデアを非常に気に入ってくれました。他のプレイヤーにも共通することですが、彼らは自分を取り巻くeスポーツコミュニティーに恩返しをしたい気持ちを強く持っており、これはeスポーツの素晴らしさを物語っていると思います」(Rosbech氏)
各国のプロプレイヤーとは、再生数に依存しない固定のギャランティを支払い、プレイヤーの実績や影響力によってパーセンテージを調整しているそうだ。
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