店内には複数の防犯カメラを設置。撮影した動画を店内のモニターに映してお客に見えるように工夫した。また、道路に面する壁もガラス張りとなっていて、外からも店内の様子が分かるようにした。このような対策で万引き被害に遭いにくく、仮に被害があってもすぐに犯人を特定できる環境をつくった。
無人店舗で考えられるもう一つのデメリットは、お客と直で会話ができないため、利用時の反応など「リアルな声」を聞くことができない点だ。その解決策として同店では、お客が自由に書き込める「連絡帳」を設置。店を利用した感想や要望、お店からの案内などを書き込めるようにした。
連絡帳には「久々に来ました」「商品を購入しました」「外国語表記の案内板も設置してほしい」などといったお客の声が記されている。店側もその全てに返信を書いていて、コミュニケーションの場となっているようだ。
実際に連絡帳の声を参考に改善した部分もある。それが、試着室へのフェースカバーの設置と、店舗入り口に鈴をつけたことだ。入り口の鈴は「試着室に入っている時に、別の人が入店したか分からず不安」という声を参考にした。平野氏は「無人で運営しているからこそ、店舗への要望をお客様から聞けるツールになっている」と話す。今後は連絡帳の中でも要望が多かったメンズ商品の拡充も検討しているという。
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