自宅で生ビールを楽しむことができる、このサブスクサービス。最大の肝は「アフターケア」のようだが、アサヒビールも過去に苦い経験をしている。
2001年に「ミニ樽ホームサーバー」という名称で、サービスを開始。契約者の自宅にサーバーと専用ガスを配送し、ビールはスーパーなどで購入してもらうという仕組みだ。価格は4万3600円(税別)。「ちょっと高いなあ」と感じられたかもしれないが、累計5万台も売れた。しかし、である。利用者からは「使いにくい」「洗うのが面倒」といった不満の声が相次ぎ、同社はその対応に追われた。結局、継続率が低下し、サービスは終了することに。
「二度と同じことを繰り返してはいけない」と語るのは、ドラフターズの事業を担当する加藤謙治さん。20年ぶりに始めるにあたって、さまざまなことに気を使ったという。前回のサーバーは洗浄する際、機械をバラすような作業が必要だったが、今回は水を流すだけ。「飲食店と同等のモノを用意しているが、ユーザビリティに配慮した」とのこと。
「既存客の課題を解決する=新規客の対策になる」という考え方が大切だとすると、このサービスはアフターケアの出来不出来によって、売り上げが大きく左右されそうだ。
2021年の自宅、どちらの「あわ」が支持されるのだろうか。
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