大和ハウス工業は4月27日、最高級ブランドとなる戸建住宅商品「Wood Residence MARE−希−(マレ)」を発売すると発表した。コロナ禍でも堅調な富裕層のニーズに対応するのが狙いで、年間50棟の販売を目指す。
MAREは、大空間・大開口を実現するとともに、地階や地上3階建てといった都市部における有効的な空間活用を提案する。大和ハウス工業は、自社内にデザイナーチーム「ZIZAI DesignOffice(ジザイ デザインオフィス)Tokyo/Osaka」を新たに立ち上げ、多種多様なニーズに合わせた設計を行う。
なぜ、最高級ブランドを立ち上げたのか。国土交通省によると、新設住宅着工戸数(持ち家)は長期的にダウントレンドとなっている。一方、同社が取り扱う本体価格5000万円以上の戸建て住宅の売り上げ件数は、コロナ前から約2割増えているという。
野村総合研究所の調査によると、19年における富裕層(純金融資産保有額が1億円以上)の世帯数は132.7万世帯。17年から6.0万世帯増加した。また、日本銀行の発表によると、20年末時点の個人(家計部門)の金融資産残高は1948兆円(前年比2.9%増)となっている。世界的な株高も背景に、富裕層の資産は増えている。
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