ところが、クラウドファンディングのチャレンジでハードウェア改良の必要性を実感する。青山氏は次のように話す。
「クラウドファンディングで支援者に、今後ほしい機能についてアンケート調査したところ、人体検出のような『エッジAI』に関連したものが多いことが分かりました。エッジAIに対応するにはスペックが足らず難しかったことから、将来の機能拡張を考慮してつくり変えることにしました」
改良前との大きな違いはCPUとメモリー。CPUはそれまで1GHzに満たなかったが1.5GHzに、メモリーはそれまでのほぼ倍になる128MBに変更した。中身がガラっと変わったことに伴う信頼性検証は、クラウドファンディングの支援者にテスト機を送り、評価してもらうことにした。
「将来的なことを考えれば、先に処理能力を上げておいたほうが新機能の開発がやりやすくなりますし、ハードウェアの変更はそう簡単なことではありません」と青山氏。パートナーである中国企業とは一定の販売量を約束することで製造コストを可能な限り抑えてもらうことにした。
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