#SHIFT

やはり「給与アップ」か? 35歳以上の転職軸年代によって違い(1/2 ページ)

» 2021年05月24日 11時52分 公開

 人材採用のエン・ジャパン(東京都新宿区)は、同社が運営する「ミドルの転職」上で、35歳以上のユーザーを対象に「転職軸」についてアンケートを行なった。仕事選びの軸を聞いたところ、30〜40代の1位は「給与・待遇のアップ」で、50代では「経験・能力が生かせる仕事ができる」が1位となった。

 「仕事選びの軸」は何か聞いたところ、全体の1位は「給与・待遇のアップ」で51%、2位が「経験・能力が生かせる仕事ができる」で50%、3位は「社風や風土が合う」で39%だった。

仕事選びの軸(出典:エン・ジャパン)

 年代別でみると、30代と40代で最も多かったのは「給与・待遇のアップ」で30代が53%、40代が54%だった。一方で50代で多かったのは「経験・能力が生かせる仕事ができる」で71%となった。年代で差がついたのは、「希望する仕事に就ける」と「勤務時間・休日など勤務条件の改善」で、30代は待遇や条件を重視する人が多いのに対し、50代は仕事の内容を重視する人が多いことが分かった。

仕事選びの軸(年代別、出典:エン・ジャパン)

 転職を考えたきっかけを聞いたところ、39%が「給与・待遇への不満」と回答した。次いで「会社方針・事業方針の転換」が28%、「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」が25%であった。

 年代別で差がついたのは「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」や「労働環境への不満」のほかに、「業界自体の先行きへの不安」「早期退職の募集があった」。30代、40代は会社の労働状況の不満や先行き不安で、50代になると早期退職募集など自身の労働継続できるかの不安が強くなり転職を考える傾向があった。

 転職活動中にこの会社で働きたいと思ったことはあるか? と聞いたところ、60%が「ある」と回答した。理由も合わせて聞いたところ「自分自身のキャリアアップが見込めそうだと感じた」が27%だった。年代別で大きな差がついたのは「入社後のポストや期待されている役割が明確だった」で、30代・40代ともに13%、50代で25%だった。

転職活動中に「この会社で働きたい」と思ったことはありますか? (出典:エン・ジャパン)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.