IFA(独立ファイナンシャルアドバイザー)のFan(富山市)は5月25日、株式投資にAIを活用した「アルパカロボ」の提供を8月から開始すると発表した。
アルパカロボは、金融へのAI活用に取り組むAopacaeJapanがFanと共同開発した資産運用サービス。AIを使い、国内の優良銘柄をリストアップし、最適なポートフォリオの提案をおこなう。従来の投資一任契約型のロボアドバイザーとは違い、アドバイスに基づいてユーザー自身が売買を行う形。Fanは、チャットなどでリアルタイムの相談に応じ、ロボアドと人間による相談を組み合わせたサービスを提供する。手数料などについては追って公開するとしている。
サービスの利用は、7月に開設予定のAlpaca証券に口座を開設する必要がある。AlpacaJapanは、IFA各社と提携したサービスの提供を進めている。
AlpacaJapanは、AIによる市場予測モデルの作成や金融時系列ビッグデータ解析技術に強みを持ち、三菱UFJ銀行やじぶん銀行、松井証券などにAIを活用したシステムを提供している。
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